キヤノン

オートボーイ

Canon / AF35M

 自動露出,自動焦点,そして,巻き上げも自動(電動)化された,はじめての「フルオート」コンパクトカメラである。「片手で撮れる」として,大ヒット商品となった。また,このあと「オートボーイ」シリーズとして,長く続くことになる。ファインダー内に測距結果を表示する指針があり,意図した位置にピントがきているかどうかを確認することができる。セルフタイマーレバーを利用したフォーカスロック(プリフォーカス)機能があるが,測距した結果を解除し,測距をやりなおすことはできない。
 フラッシュは手動ポップアップ式なので,意図しないフラッシュの発光をさせないことや,日中など意図的に発光させることもやりやすい。動作の歯切れはよいが,動作音が大きいという点は少々気になる。今となっては大柄に見えるボディであるが,当時としては一般的な大きさ,一般的なデザインのものであると言ってよいだろう。


Canon AF35M , Body No.1601834
撮影レンズCANON LENS 38mm F2.8 3群4枚
シャッター速度1/8〜1/500
絞り2.8 〜 16
露出調節プログラムAE
ピント調節赤外線アクティブ方式 0.9m〜∞
内蔵フラッシュGN14 (ISO100)電源単3乾電池 2本
発売1979年