オリンパス

XA2カラー(シティブルー)

OLYMPUS / XA2 (cityblue)

 「オリンパスXA2」は,1980年の発売以後,「日本カメラショー」のカタログには1987年まで掲載されていた,ロングセラーカメラである。そのうち,「日本カメラショー」の1983年のカタログにのみ,「オリンパスXA2カラー」として,3色のカラーモデルが掲載されていた。発売されていた色には,ここに紹介する「シティブルー」のほかに,「ハートレッド」と「アーバンホワイト」があった。これらのカラーモデルは本来の「ブラック」ボディにくらべて発売期間がたいへん短いためか,中古カメラ市場では「ブラック」よりもやや高めの価格で流通しているようである。「レアもの」としての扱いを受けているのだろう。なお,カメラとしてのスペックは「オリンパスXA2」も「オリンパスXA2カラー」も同様である。
 1975年の「ピッカリコニカ」や1977年の「ジャスピンコニカ」以後,二重像合致式距離計を内蔵したカメラのラインアップは急速に少なくなっていく。そしてフラッシュ内蔵AFコンパクトカメラにワインダーが内蔵されたものが主流になってきた時代になり,いかにコンパクトであろうとも,このような手動操作が残ったカメラは販売上の苦戦を強いられるようになったものと想像できる。カラーバリエーションの展開で,とくに女性を含めた初心者層へのアピールを狙ったものと思われる。

OLYMPUS XA2 (city blue), BODY No.4774177
撮影レンズD.Zuiko 35mm F3.5 3群4枚
シャッター速度2sec〜1/750sec
絞りF3.5〜F14
露出調節プログラムAE
ピント調節目測 3点ゾーンマーク電源LR44 2個
発売1982年
その他専用フラッシュA11 GN11 (ISO100) 電源:単3乾電池1本

OLYMPUS XA2 (D.Zuiko 35mm F3.5), JX100

OLYMPUS XA2 (D.Zuiko 35mm F3.5), JX100

 カメラとしては「オリンパスXA2」と同じものである。したがって,しっかりした描写を楽しむことができる。シャッターレリーズボタンはフェザータッチになっているが,親指と人差し指でカメラの上下からはさみこむようにして押すようにすると,より確実にレリーズできる。