オリンパスXAシリーズは,「ケースレス」のスタイルの流行をつくったカメラである。これらに共通する特徴として,レンズバリアをスライドさせることで撮影態勢になるというものがある。さらに,フラッシュが着脱式になっているため,フラッシュを外した状態ではきわめてコンパクトで軽いカメラとなる。 シリーズの初代となるOLYMPUS XAは,二重像合致式距離計に連動したピント調整機構をもち,絞り優先AE撮影ができる高機能カメラとして1979年に発売された。1980年には,ピント調整は目測式(ゾーンフォーカス式),露出調整はプログラムAEとなったOLYMPUS XA2が発売される。機能の面では簡略化されたわけだが,そのぶん,誰にでも使いやすくなった。さらにカラーバリエーションも発売されるなど,それなりのヒット商品になったようだ。それを物語るかのように,この2機種は中古カメラ店でよく見かける。 写りについても多くの人が満足するレベルのものになっており,そのことが中古カメラとしての人気にもつながっているのだろう。
ここで紹介するOLYMPUS XA1は,XAシリーズの3機種目として1982年に発売された。「XA1」だからといって,初代モデルではないのである。 前面のカバーを開くと,OLYMPUS XAやOLYMPUS XA2とはまったく違う顔があらわれる。昆虫の複眼のようなものは,露出計の受光部である。35mm F4レンズが搭載されて固定焦点となっており,ピント調整は不要(できない)。露出不足になるときは,ファインダー内に赤いベロ状の板がせりあがってきて,シャッターレリーズがロックされる。このデザインやスペックから考えると,このカメラはデザイン面ではOLYMPUS XAシリーズの下位モデルであるが,それと同時に,OLYMPUS PEN-EE3やOLYMPUS TRIP35を近代化させたもの,という見方をするのも楽しいものである。
オリンパスXAシリーズは,「ケースレス」のスタイルの流行をつくったカメラである。これらに共通する特徴として,レンズバリアをスライドさせることで撮影態勢になるというものがある。さらに,フラッシュが着脱式になっているため,フラッシュを外した状態ではきわめてコンパクトで軽いカメラとなる。
シリーズの初代となるOLYMPUS XAは,二重像合致式距離計に連動したピント調整機構をもち,絞り優先AE撮影ができる高機能カメラとして1979年に発売された。1980年には,ピント調整は目測式(ゾーンフォーカス式),露出調整はプログラムAEとなったOLYMPUS XA2が発売される。機能の面では簡略化されたわけだが,そのぶん,誰にでも使いやすくなった。さらにカラーバリエーションも発売されるなど,それなりのヒット商品になったようだ。それを物語るかのように,この2機種は中古カメラ店でよく見かける。 写りについても多くの人が満足するレベルのものになっており,そのことが中古カメラとしての人気にもつながっているのだろう。
ここで紹介するOLYMPUS XA1は,XAシリーズの3機種目として1982年に発売された。「XA1」だからといって,初代モデルではないのである。
前面のカバーを開くと,OLYMPUS XAやOLYMPUS XA2とはまったく違う顔があらわれる。昆虫の複眼のようなものは,露出計の受光部である。35mm F4レンズが搭載されて固定焦点となっており,ピント調整は不要(できない)。露出不足になるときは,ファインダー内に赤いベロ状の板がせりあがってきて,シャッターレリーズがロックされる。このデザインやスペックから考えると,このカメラはデザイン面ではOLYMPUS XAシリーズの下位モデルであるが,それと同時に,OLYMPUS PEN-EE3やOLYMPUS TRIP35を近代化させたもの,という見方をするのも楽しいものである。