フジ

フジカ35EE

FUJI / Fujica35EE

 「正しい電気露出計(セレンメーター),超高速1/1000秒(レンズシャッターカメラとしては,世界初と言われる),明るいファインダーを備えた」として話題になった「フジカ35SE」の後継機である。名称の通り,シャッター優先式EE(自動露出)カメラに生まれ変わった。デザインも洗練され,4.5cm F1.9の大口径フジノンレンズが外観上の特徴となっている。露出は,マニュアルとシャッター速度優先EEが可能となっており,露出計は軍艦部に表示される。二重像合致式距離計に連動しているが,背面のノブでピントをあわせるようになっている。


Fujica35EE, Body No.466357
撮影レンズFUJINON 4.5cm F1.9
シャッター速度A,B,1 〜 1/1000
絞り1.9 〜 22
ピント調節2重像合致式距離計連動 0.8m〜
発売1961年

Fujica35EE (FUJINON 4.5cm F1.9), GOLD200

 大口径レンズを搭載し,マニュアル露出も自動露出も可能なカメラである。背面のノブでピント調整ができる点は速写に対応するための機構だと思われるが,EE時には高く飛び出すシャッターレリーズボタンと底面にある巻き上げレバーの組み合わせは,速写に効果的とは感じられない。機器の配置上,やむを得ずこうなったものと思われるが,なんからの工夫がほしかった点である。