マミヤ

35S-II F2.8

Mamiya / 35S2 F2.8

 35mmレンズシャッターカメラに見られる「進化」としては,巻き上げがノブからレバーになったこと,巻き上げとシャッターチャージが連動するようになったこと,レンズに連動する二重像合致式距離計がファインダーに内蔵されるようになったこと,ファインダー内にブライトフレームが入るようになったことなどがあげられる。このカメラは,当時としては比較的コンパクトなボディにそれらの機能をまとめた,35mmレンズシャッターカメラとして完成されたスタイルをもっているということができる。このカメラが発売された後には,レンズをF1.9のものにグレードアップしたバージョンも登場している(Mamiya 35S-II F1.9)。なお,ボディのデザインが少し変更された後期型も存在するようだ。

Mamiya 35S-II F2.8, Body No.1169000
撮影レンズMAMIYA-SEKOR T 48mm F2.8 3群3枚構成
シャッター速度B, 1〜1/500 (COPAL-SV)
絞り2.8 〜 16
ピント調節二重像合致式距離計連動 1m〜∞
発売1959年5月

 ボディのデザインが変更された「後期型」の存在に気がついたのは,このカメラを入手したためである。先にMamiya 35S-II F1.9を入手していたのだが,この2台を並べたところ,どことなく雰囲気が違うのだった。よく見ると,ファインダー窓の左右にある「段」の数が違うのである。今のところ,雑誌等の広告は前期型である「2段型」ばかりを見かける。
 「2段型」と「1段型」のどちらが「前期型」か「後期型」かかの判断は,シリアルナンバーの情報をお寄せいただき,その結果から判断した。マミヤプレスファンクラブの記事も参照。

2段型 1段型
F2.8 F1.9 F2.8 F1.9

 1156146
 1169000
 1181526
 

 1174585
 1174830
 1176437
 1176777
 

 1185388
 1190617
 

 1187733
 1195262
 

※発売年等は,「http://www.mamiya.co.jp/home/camera/museum/saishu-page/1950/mamiya35-s-2-f28.htm」による。