ズームレンズは,ズーム比(最長焦点距離と最短焦点距離との比)が大きいほど,便利である。とくに,標準域をはさんで,広角側にも望遠側にもじゅうぶんな範囲をカバーしていると,常用レンズとして都合がよいものになる。ズーム比が5倍をこえるような高倍率ズームレンズは,1968年のニコンの50mm-300mm F4.5以後,何種類も発売されてきたが,それらはすべて望遠域のもをカバーする,望遠ズームレンズと呼ばれるようなものだった。 トキナーが1982年に発売したこのレンズは,約5.7倍という大きなズーム比をもちながら,35mmという広角域から,200mmというじゅうぶんな望遠域までをカバーしている。広角域から望遠域までをカバーする高倍率ズームレンズとしては,最初の製品となる。 明るさも広角側で最大F3.5と実用的な値になっているが,全体として大きく重いレンズであるため,常用レンズとしての使用には,やや厳しいものがあるだろうか。
ズームレンズは,ズーム比(最長焦点距離と最短焦点距離との比)が大きいほど,便利である。とくに,標準域をはさんで,広角側にも望遠側にもじゅうぶんな範囲をカバーしていると,常用レンズとして都合がよいものになる。ズーム比が5倍をこえるような高倍率ズームレンズは,1968年のニコンの50mm-300mm F4.5以後,何種類も発売されてきたが,それらはすべて望遠域のもをカバーする,望遠ズームレンズと呼ばれるようなものだった。
トキナーが1982年に発売したこのレンズは,約5.7倍という大きなズーム比をもちながら,35mmという広角域から,200mmというじゅうぶんな望遠域までをカバーしている。広角域から望遠域までをカバーする高倍率ズームレンズとしては,最初の製品となる。
明るさも広角側で最大F3.5と実用的な値になっているが,全体として大きく重いレンズであるため,常用レンズとしての使用には,やや厳しいものがあるだろうか。