(各社)

マウントアダプタ

mount adaptor

 レンズ交換のできるカメラボディとレンズとの接合部は,レンズマウントとよばれる。レンズマウントはメーカーやシリーズによって,さまざまな異なる形状をしている。使いやすさを優先したもの,しくみを単純化したもの,さまざまな情報交換や機構の連動に配慮したものなど,機能も異なっている。そのため,メーカーやシリーズの異なるボディとレンズとは,組みあわせて使うことができない場合がほとんどである。
 マウントアダプタを使えば,本来は組みあわせられないボディとレンズとで撮影できる。その場合,さまざまな連動機構は使えない場合も多い。フランジバック(マウントの位置からフィルム面までの距離)も,メーカーやシリーズによって異なっているため,単純にとりつけただけでは,無限遠にピントをあわせられない場合もある。そのような組みあわせで使うときは,アダプタに補正レンズを内蔵させていたり,接写専用として扱われたりする。
 マウントアダプタには,異なるメーカーの一眼レフどうしではなく,中判カメラやビューファインダーシステムカメラ用のレンズを使うようにしている場合もある。そこには「なんでもあり」の深い沼が…。


Mamiya M645→ZE

 中判一眼レフカメラ「マミヤM645」シリーズ用レンズを,35mm判一眼レフカメラ「マミヤZE」シリーズで利用するためのマウントアダプタ。マミヤ純正のオプション品だが,自動絞りには連動しない。そのため,M645用レンズの「A」(自動絞り)「M」(マニュアル絞り)切り替えを,「M」にしておき,実絞りAE撮影となる。(「マミヤZE-2」を参照)


Mamiya P mount adaptor ZE

 「マミヤZE」シリーズ一眼レフカメラ(ミラクルマウント)に,M42マウントレンズを取りつけて使うためのマミヤ純正マウントアダプタ。マミヤZEシリーズのマウント形状は,Mamiya NC1000sと同じなので,このマウントアダプタも共通して使える。ただし,マウントの向きが異なっているため,NC1000sでは自動絞りが使えても,ZEシリーズでは自動絞りが使えない。


FOTODIOX PRO ZE-EOS

 マミヤZE用のレンズを,Canon EOSで使うための,マウントアダプタ。マウントアダプタに補正レンズが内蔵されていて,テレコンバータになっている。マミヤZE用レンズの絞りリングははたらかず,マウントアダプタの絞りリングで絞りを操作する。マニュアル露出と絞り優先AEによる撮影が可能。マウントには電子接点があって,フォーカスエイドも可能。


M42→Nikon F

 ニコンFマウントの一眼レフカメラに,M42マウントレンズを取りつけて使うためのマウントアダプタ。ニコンFマウントのフランジバックが長いために,無限遠ではピントがあわない。Chinaの通信販売サイトで,送料込み$1未満で販売されていたもの。


<参考>マウント交換式レンズ

 さまざまなメーカーのカメラで使えるように,マウントが交換できるようになっていたレンズもあった。


タムロン アダプトール・マウントアダプタ

TAMRON ADAPTOR mount adaptor


Tマウント アダプタ

T-mount ADAPTOR