ミノルタ

AFズーム xi 28-105mm F3.5-4.5

MINOLTA / AF ZOOM xi 28-105mm F3.5-4.5

 ミノルタαシステムにおける3つめのシリーズ,xiシリーズ用の標準ズームレンズである。xiシリーズ最初のMINOLTA α7xiと同時に発売されている。
 xiのついたズームレンズは,ズーミングを電動でおこなう「パワーズーム」ができるようになっている。切り替えスイッチを「AZ」にすると電動ズームになる。ズームリングを左右にねじることで,電動でレンズが動き,焦点距離が変わる。「MZ」にすると,手動でズームリングを回転させてズーミングをおこなうようになる。
 中ほどのレンズ群が移動してピントをあわせる,インターナルフォーカス方式を採用している。そのため,ピント調整をおこなっても,レンズの全長には変化がない。一方で,レンズにはピントリングがない。マニュアルでピント調整をおこなうときは,ズームリングを手前にスライドさせて左右にねじることで,電動でレンズが動き,ピントをあわせることができる。
 基本的に,カメラが提供する自動機構を活かすためのレンズである。たぶんに,自動化についての考え方を商品に反映させたことは,他社の製品よりも先を進んでいたものであろう。そこに違和感があったのか,このインタフェースはそのまま継続することはなく,xiのズームレンズは4本が発売されただけにとどまった。

日本カメラショー「カメラ総合カタログ」で,さいごまで掲載されていたxiレンズは,vol.112(1996年)のAFズームxi 28-80mm F4-5.6, 28-105mm F3.5-4.5, 35-200mm F4.5-5.6, 100-300mm F4.5-5.6であった。

MINOLTA AF ZOOM xi 28-105mm F3.5-4.5, No.12216370
焦点距離28-105mm 口径比3.5-4.5
レンズ構成10群13枚
マウントミノルタα
発売1992年ころ