キヤノン

EOS10

Canon / EOS10 QD

 キヤノンEOSシリーズ第2世代の上位モデルである。3つの測距点を自由に選択してAF撮影ができる「多点測距」をはじめて搭載したカメラとして,存在意義は大きい。このカメラに標準でセットされたズームレンズEF 35mm-135mm F4.0-F5.6は,キヤノンEOS用の廉価版レンズとしてはじめて,AFからMFへのスムーズな移行ができる「USMレンズ」となったものである。これも,AF一眼レフカメラを新たなステージへ移行させた,意義のあるポイントである。
 最大の特徴といえる測距点の選択は,背面のボタンを押した後,ダイアルで選択できるようになっている。このインタフェースは,まだ改良の余地があったと思われるが,慣れればスムースに操作できる。
 このカメラには,カスタムファンクションという機能が用意されている点も,注目に値する。カメラの動作を,各自の撮影スタイル等にあわせて変更できるしくみである。ボディー背面下部の「AF」ボタンと「FUNC.」ボタンを同時に押すと,カスタムファンクションを設定するモードにはいる。設定したいカスタムファンクションの項目をダイアルで選び,ボディ背面上部のAEロックボタンで「Y」(はい)か「N」(いいえ)を選択して,シャッターレリーズボタンを半押しすると,決定される。
 カスタムファンクションの項目は,以下のようになっている。(Y/N)

  1. 自動巻き戻ししない/する
  2. 自動巻き戻し時にフィルムのリーダー部を残す/残さない
  3. フィルムのDXコードを自動セットしない/する
  4. 部分測光ボタンをAF作動ボタンに変更する/しない
  5. マニュアル測光時の絞りを電子ダイヤル操作だけで設定する/しない
  6. 手ブレ警告の音を出さない/出す
  7. フルタイムマニュアルをおこなう/おこなわない
  8. AF補助光を使わない/使う
  9. フラッシュ撮影時のシャッター速度を1/125秒に固定する/しない
  10. 合焦時にAFフレームの発光をしない/する
  11. AEロックボタンでプレビューをおこなう/おこなわない
  12. 部分測光ボタンを評価測光ボタンにする/しない
  13. セルフタイマー撮影時にミラーアップする/しない
  14. 手ブレ限界プログラムAEの低速シャッター制限を解除する/しない
  15. 日付と時刻の同時写しこみをする/しない
  16. Canon EOS10, No.1058225
    シャッター電子制御縦走り金属幕
    シャッター速度B,30〜1/4000スピードライト同調1/125sec,X
    露出計TTL 8分割評価測光,中央部部分測光
    露出モードプログラムAE,絞り優先AE,シャッター速度優先AE,深度優先AE,手ブレ限界プログラムAE,イメージプログラムAE(4種),マニュアル
    マウントキヤノンEF
    発売1990年