ニコン

FE

Nikon / FE

 ニコマートシリーズの後継機として,小型軽量化されたボディで登場した新シリーズの絞り優先AE機である。機械式制御でマニュアル露出専用のニコンFMの兄弟機という見方もできるだろう。露出計は,指針が適正なシャッター速度を示し,シャッター速度ダイアルを動かして追針をあわせる方式である。このインタフェースは,使いやすいと評価する人が多いようだ。モータードライブやデータバックなどのシステムは,ニコンFMとも共通のものであり,充実している。露出計連動はAi方式だが,ボディ側の連動爪が可倒式であるため,Ai化していないレンズも装着できる。また,ニコンFMとは異なり,フォーカシングスクリーンも交換可能である。電池が必須の電子制御シャッターであるが,M90は機械式制御の1/90秒で,電池がなくても使用できる。また,B(バルブ)も,機械式制御で,電池がなくても使用できる。

Nikon FE, No.213779
シャッター電子制御縦走り金属羽根
シャッター速度B,1〜1/1000スピードライト同調1/125sec,X接点
露出モード絞り優先AE,マニュアル
露出計TTL中央部重点測光,追針式
ファインダー内情報追針式露出計,シャッター速度,絞り目盛直読
発売1978年

 データバック(MF-12)は,ニコンFMニコンNew FM2などとも共用できるもので,専用コードでフラッシュ用シンクロ接点と接続する。ホットシューのフラッシュと,同時に使用可能である。

 「ニコンFE」には,ブラックボディも用意されていた(No.3143219)。