ニコン

F90

Nikon / F90

 ニコンがFAではじめて実用化したマルチパターン測光(多分割評価測光)に,被写体までの距離の情報を加味して測光精度を向上させた3Dマルチパターン測光を搭載した。とくに,フラッシュ撮影時に適正露出が得られやすくなったとされる。
 カメラを構えたときに右手親指にあたる位置にある電子ダイアルと,押しボタンとの組みあわせで操作するユーザインタフェースは,F-801以来,共通するものである。しかしながら,ボディはやや厚くなって両肩が下がるなど,見た目や持ったときの印象がかなり異なるようになった。
 データバックMF-25を装着して日付写しこみ機能を付加したモデルはF90Dとなり,マルチコントロールバックMF-26を装着していろいろな機能を強化したモデルはF90Sになる。

Nikon F90, No.2069556
シャッター電子制御縦走り金属幕
シャッター速度B,30〜1/8000スピードライト同調X接点 1/250sec
露出モードイメージプログラムAE(7種類),プログラムAE,シャッター速度優先AE,絞り優先AE,マニュアル
露出計3D-8分割マルチパターン測光(Dタイプレンズ),中央部重点測光,スポット測光
ファインダー内情報シャッター速度,絞り,露出計
発売1992年