マミヤ

ユニバーサルプレス ブラック

Mamiya / Universal Press black

 ユニバーサルのブラックモデルは,マミヤプレスシリーズの最終モデルである。ユニバーサルでは,マミヤプレスシリーズの特徴である後部アオリ撮影機能は省略されたが,そのかわりにポラロイドフィルムを使うためのフィルムホルダなど,いろいろなフィルムホルダに対応できるようになった。
 マミヤプレスは,距離計を使って「プレスカメラ」にふさわしい機動性を活かすのもよいが,フィルムバックのかわりにピントグラスをセットして,大判ビューカメラ的にじっくり撮るのもよい。
 超広角Mamiya-sekor 50mm F6.3から望遠レンズMamiya-sekor 250mm F5までそろった,交換レンズのバリエーションは,マミヤプレスの大きな魅力である。マミヤプレスは,6×9判という大画面を手軽に扱える,貴重なシステムカメラである。
 アクセサリも充実しており,ロールフィルムホルダーにも何種類かあるが,マミヤプレスを使うなら,やはり6×9判のものを使いたい。このような大画面を手軽に扱えることが,マミヤプレスの最大の魅力である。また,距離計による撮影が中心になる場合は,多重露出と引きふた抜き忘れを防止できる機構のついた,3型ホルダが適切だろう。

Mamiya Universal Press black, Body No.69880
標準レンズMamiya-sekor 127mm F4.7
レンズマウントマミヤプレス専用スピゴット式
交換レンズ群超広角50mm〜望遠250mm
その他連動距離計内蔵,100mm/150mm/250mmレンズ用フレーム内蔵,バック交換でマミヤプレス用・グラフレックス規格・ポラロイド用フィルムホルダ使用可能 発売1971年

 マミヤユニバーサルプレスのアイデンティティは,マミヤプレス用ロールフィルムホルダ以外のフィルムホルダ等を活用できることにある。

 後部の「Mアダプタ」をはずすと,ポラロイドフィルムホルダを取りつけることができる。この機能は,「4枚撮り撮影装置」を使って,インスタント証明写真の撮影に使われるケースが多かったようだ。そのため,中古品として流通しているマミヤユニバーサルプレスには「ポラバック」が付属しているものも多く,そのような場合,Mアダプタが取り外されているために,通常のロールフィルムホルダが使えないという問題もあった。マミヤユニバーサルプレスの中古品を購入するときには,ぜひとも気をつけたいポイントである。